金沢市視察「児童相談所設置について」
金沢市は中核市になり、児童相談所を市で運営していますが、市で運営することで、児童虐待などへの対応がいち早く出来るだけでなく、さまざまなメリットがあり、吹田市も中核市へ移行の際は是非とも実施していただきたいとのお言葉をいただきました。
私たち自民党市議会議員団は中核市移行に伴い、児童相談所設置についてはすでに要望しており、今回の視察を終え、やはり市独自で運営するべきだという事を確認できました!
報告は以下の通りですが、別紙資料については議会事務局に提出しています。
《視察報告》
日時:平成30年5月25日
場所:金沢市教育プラザ・こども総合相談センター・金沢市児童相談所
担当:・所長・施設長・所長補佐
報告者:自由民主党絆の会 奥谷正実・泉井智弘
先ず所長補佐より児童相談所について以下の通り特徴、経緯等の説明があった。
【別紙資料参照】
◎こども総合相談センター(金沢市児童相談所)の特徴について
・ 管轄について
・ 設置の背景、効果について
・ 設置した趣旨について
・ 県からの事務移譲について
・ 設置後の施策展開について
・ 児童虐待にかかる相談対応件数の推移、相談状況、一時保護の状況について
◎事業概要について
・ 相談受付状況については平成29年度1012件と過去最多、また、内訳については児童虐待については429件と最も多い。
相談経路については警察196件が最も多く、近隣・知人52件、その他52件とつづく。
・ 一時保護の状況、内訳について
・ 児童福祉施設設置等の状況について
次に質疑応答「抜粋」
Q 乳児院等の受入れ施設は
A すべて社福等の民間施設
財政について
Q 交付税について設置時期に下がっているようだが、予定外だったか?
A もともと交付税額についてはわからなかったので、設置については試算(あてに)していない。そもそも設置については当時の市長の思いが強かった。全ての子供は市の子供として市と県との隔たりなく、直接かかわるべきとの思いがあった。また当時の職員感覚としては予算の関係から疑問視する声もあっただろうが、今となっては良かったと思っているのが大半。そして現在については、もちろん交付税の試算はしている。
その他
・ センターのある会館については児童福祉と教育でのみ使用するとの市長の思いがあり、子供関係については全て一括して相談できるようにできている。いわば、相談のたらいまわしを防止する。また、それらに関係する会議等については会議室を21時まで開放している。
・ 職員体制については、2年は県からの派遣、現在は一般事務職員として設置している。移動できない専門職については、メンタル面からの観点からも採用はしていないが、職員は当時の市長の思いを引きついでいるのか、しっかりと対応できている。各職員はアポなしで訪問するなど、他者からの話だけで判断をせず、現場の確認を徹底させている。
まとめ
今回の視察で児童相談所を市が独自運営をすることのメリットについて学ぶことができた。児童虐待への対応としてやはり市の独自運営により、より早急並びに細かな対応ができるだけでなく、市民への周知、関心度も高くなり抑止力への効果も大きい。
会派としては、本市の中核市移行にあたり、児童相談所の設置についても同時進行で検討すべき事項であることを求めていく。
以上