議会運営委員会 視察(東京都杉並区・静岡県藤枝市)
・杉並区の人口は約550,000人に対して区議会議員は48人
(吹田市は約36万人に対して市議36人)
・定例会は年4回、5つの常任委員会を1日1委員会を開催。計5日
(吹田市は定例会は年4回、4つの常任委員会を同時開催で4日。延べ16日)
・決算特別委員会・予算特別委員会を全議員参加で開催。質問は一人5分
(吹田市は決算特別委員会のみ開催。質問時間は基本無制限)
などなど、吹田との違いがありました。
しかし、本会議(定例会)での質問議員は多い時で24人程度。吹田市は毎定例会にほぼ全員が行うことや委員会が深夜に及ぶこともあることに、びっくりされていました。
2日目(1月19日・藤枝市)
・藤枝市の人口は約14万人に対して市議会議員は22人
藤枝市はサッカーで有名な町だけあって、市の封筒や菓子(もなか)などサッカーボールをイメージした物があり、市議会議員は全員サッカーをしなければならないなど、ユニークな取り組みをされていました。
議会運営についての勉強会は、とても有意義な時間が過ごせましたが、特に印象として残ったのは、以下の点です。
・議会基本条例は「ます」「です」を使用し、市民に分かりやすい文章にしている。
(ご存知の通り、法律や条例は難しい文書のオンパレードですよね。ただ、この件に関しては条例文だけに、いろんな課題も残っているようです)
・予算特別委員会の設置。ここまではよくある話ですが、藤枝市では次年度の予算編成にむけて、決算特別委員会で市の事業評価を行い、提言をまとめ市に提出。市も、この提言書を重く受け止め、予算のどこかに、90%は反映しているとのことでした。
・そして面白かったのが「市の反問権」を市議会基本条例に制定していることでした。イメージ出来にくいかもわかりませんが、実は市(理事者)は本会議や委員会で議員の質問に対してのみ答弁を行っています。しかし、この条例は理事者が議員に対して問いただすことができるといった内容です。実際には藤枝市でも「反問権」は執行されたことは無いようですが、もし吹田市でこのような反問権が執行されたら、意味も分からず無茶な要望や質問を繰り返している議員は赤っ恥をかくことになるでしょう。(公の場で議員に恥をかかす事は、良いことではありませんが、、、)
・その他としては「文書質問」がありました。この条例は議員が市長に対しても文書で回答を求めることができるという内容です。
(吹田市では本会議で質問を行う際、事前に理事者と質問に対しての協議を行っていますので当日の回答はある程度わかっています。しかし、市長・副市長・教育長・教育委員会に対しては当日にならないと回答がわかりません。)
まとめ:今回の視察は杉並区と藤枝市でしたが、簡単にまとめると吹田市議会は、杉並区に比べると先進的に行われているという事。そして、藤枝市と比べると、「比べ難い!!」が率直な感想ですが、やはり学ぶ所も多く大変勉強になりました。
2016年01月19日 20:20