都市環境防災対策特別委員会(終了)
本日『都市環境防災対策特別委員会』が事実上、終了しました。本特別委員会は正副委員長含む12人の委員から構成され、都市防災計画および自転車安全利用について協議することを決めました。そして、「福祉避難所等について」・「中学校における自転車安全利用教育の促進に関して」の2点に絞り込み、委員間協議、視察や現場の意識調査など行うなど、議論を重ねてきました。
その結果、委員会としては初めてとなる各委員総意の提言を5月定例会で市と教育委員会に対して提出するというところまで行きつきました!
私も本委員会の副委員長として取り組んできましたが、様々な意見や思想がある中、このような提言を提出できるようになったことは非常に良い委員会だったと思いますし、特に提言項目5の≪福祉避難室≫が提言内容に組み込まれたことは、当初から提案していましたので、大変うれしく思います。
是非とも市は、この提言を真摯に受け止めていただきたいと思います。
〈提言内容〉
福祉避難所等に関する提言
福祉避難所等について、本市と福祉避難所指定事業者との間に運営に対する認識等の違いがあり、また各地域(連合自治会単位)に対する福祉避難所の設置基準及びその役割等に関する周知も不十分である。
昨今取り沙汰される南海トラフ巨大地震など、いつ発生するか分からない災害から市民の生命等を守ることは当然であるが、とりわけ災害弱者である要援護者の避難には、福祉避難所を効率よく、迅速かつ確実に設置する必要があるため、以下提言する。
提言
1 福祉避難所運営調査会議等で、各施設における福祉避難所運営マニュアルの策定に必要な受入れ可能人数等の基礎情報を収集し、期限を定めて早急に取りまとめること。
2 基礎情報の取りまとめ後、各施設における福祉避難所運営マニュアルの策定及びそのマニュアルに基づく定期的な開設訓練の実施に向け、本市が積極的に関わること。
3 案内標識による明示を含め、福祉避難所に関する情報を各地域に正確に周知すること。
4 本市独自の医療・福祉専門のボランティアネットワークを構築し、災害発生時において即戦力となる人材を確保すること。また、それらのボランティアに対し、災害発生時に求められる役割等を周知徹底すること。
5 1次避難所においても、要援護者等が利用できる福祉ひ避難室を設置すること。
中学校における自転車安全利用教育の促進に関する提言
近年、自転車事故が増加しており、危険な運転によって誰もが被害者にも加害者にもなる可能性がある中、行動範囲が広がり、部活動等でも自転車を頻繁に利用するようになる中学生への自転車安全利用教育の必要性が高まっている。
現在、本市においては、吹田警察の協力の下、小学校全校において交通安全教育が行われているものの、中学校においては市として統一されておらず、一部の学校でしか行われていない。連続的かつ体系的な教育を行うことにより、市民の安全な自転車利用を促進するため、以下提言する。
提言
1 (仮称)吹田市自転車走行環境整備計画に中学校における自転車安全利用教育の実施を明記すること。
2 全ての中学校において自転車安全利用教育に必要な時間数を確保すること。
3 吹田警察や市民団体等有識者などの協力を得て、教育内容を精査し実施すること。
4 本施策の推進において自転車交通等を所管する土木部と教育委員会が連携すること。
※提言書を本日4月14日、市長と教育長(教育委員長不在の為)に特別委員会委員長と提出させていただきました。
2016年04月11日 14:19